立体的に見えないということ~緑内障の見え方

視覚障碍者の日常
眼鏡とタイトル
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片目で、さらに視野も狭いと、立体的に見ることができない。

世の中を平面で見ている感覚に近い。

物との距離感が分かりにくい。

特に、奥行きの情報がほとんどない。

階段を上るときは、側面が見えるので分かりやすい。

ただ、降りるときは判断ができない。

まず、段差があるのかないのか分からない。

ただの床の模様なのか、段差なのか見分けがつかない。

もし段差だとしても、どのくらいの高さなのかも分からない。

段の高さが分からないので、下り階段の1段目は膝にガクンとなることが多い。

そのため、階段を降りるときは少し緊張する。

駅や店にある、床やタイルの模様も同じで、模様が描いてあるだけなのか、実際に高さが違うのか判断に迷う。

模様だと思って一歩踏み出したら、一段下がっていて驚くことも多い。

やっぱり、膝がガクンとなって痛い。

逆に、段差だと思って踏み出したのに平面だったときも、膝にガツンとくる。

こういう時に白杖を持っているととても便利で心強い。

同じ理由で、日常の細かい動作で出来ないことがある。

ポットや急須からカップにお湯を注ぐとき、カップに入らずにこぼれることがよくある。

奥行きが分からないので、うまくカップの中にお湯が入らない。

注ぎ口を少しずつ動かして、カップのフチに当ててから注ぐようにしている。

ろうそくに火をつけるのも難しい。

芯の位置が分かりにくく、なかなか火が当たらない。

変なところを暖めてしまうとろうが溶けるので、子供の誕生日ケーキのろうそくに火をつけるときは要注意だ。

ろうそくに火をつけてからケーキに飾るようにしている。

人から物を受け取るときも同じで、うまくつかめないことがある。

お釣りやボールペンなどを手渡しされると、スカッと空振りすることがある。

机の上の物であれば、手を滑らせて位置を確認できるけれど、人の手のようにただ宙に浮いているような物の位置を認識するのはムリ。

前後左右の位置が分からず、どこにあるのか見当もつかない状態になる。

そんな時は、できるだけ自分から取りに行かず、手のひらを出して置いてもらうようにしている。

それでも、紙幣や名刺のように手渡しされるものは、うまく受け取れないこともある。

そういうときは、ダメ元で手を出して、スカッと空振りするしかない。

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