「見えてる風」に騙される日常~見えてないのに見えてる気がする話

眼鏡の画像とタイトル 発達緑内障
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「そんなに見えなくなるまで気づかなかったの?」

「そんなに見えなくなるまで気づかなかったの?」と何回も聞かれた。

結論から言うと、全然気づかなかった。

私の見え方はこんな感じ。

右目は、ほぼ見えていない。

右上のほんの一部分だけ、なんとなく色が分かるくらいで、物の形は分からない。

左目は、視野がだいぶ欠けている。

見えているのは、だいたい3分の1くらい。

しかもその欠けている部分が、少し中心にかかっているので、字が少し読みにくい。

字を読むときにしばらく凝視していると、だんだんと字が浮き上がってくる感じ。

字を見始めてから、字が読めるようになるまで少しだけ時間がかかる。

ピントが合うまで、ほんの少しタイムラグがある感じ。

視力も、矯正して0.2〜0.3くらい。

それでも、気づかなかった。

発達緑内障の進行のしかた~気づきにくい理由1

発達緑内障が気付きにくい理由のひとつ目は、症状の進み方。

発達緑内障は、ゆっくり、じわじわ進む。

だから変化に気づきにくい。

気づいたときには、だいぶ進んでいることが多いらしい。

もう片方の目で補完する~気づきにくい理由2

ふたつ目は、もう片方の目による補完。

片方が見えていると、もう片方の見えにくさはあまり感じないと思う。

なんとなく見えている気がする。

症状が進むと、見えない側の手や足が物に当たることが増えるけど、

まさか「見えていない」とは思わない。

「不注意かな」と思うくらい。

脳による見えていない部分の補完~気づかない理由3

これがなかなか厄介。

見えていない部分は、黒く抜けているわけじゃない。

境目はぼんやりしていて、霞がかかった感じになっているんだけど、霞の向こう側までなんとなく「見えている風」に感じる。

例えば、机。

半分見えていれば、残りの半分も見えているような気がする。

でも実際は見えていないから、見えていない部分の机の上に置いてある物も当然見えていない。

だから、よく物を倒したり落としたりするし、普通にぶつかる。

面倒なことに、病気が分かってからも、この「見えてる感」は消えない。

自分の視力と視野が分かっている今でも、私は自信をもって「見えてるよ。」と言えそうなくらいの見えてる感を感じている。

なので、目をキョロキョロさせて、ちゃんと見えている部分で上下左右の全体を見て、確認するようにしている。

これが日常。

正直、脳の補完機能とかいらない(笑)

便利そうで、普通に危ない。

日々、自分の脳に騙されないように生活している。

特に子供の場合は

最後にもうひとつ。

発達緑内障は、成長期に少しずつ進むことが多い。

だから、「こういう見え方が普通なんだ」と思ってしまう。

急に見えなくなれば気づくけど、ゆっくり変わっていくと、それが「普通」になる。

だから、気づかない。

発達緑内障は本当に自分では気づきにくい病気だなあ、とこれを書きながらしみじみ思ってしまう。

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